第595話「存在していたかどうかも判らない二人(PS版)」
 あれ、カウンターの隅っこでなんか暗ーく飲んでる二人って…藪とガミラスの髭のおっさん?
「お前なんか、セリフあっただけでもいいぢゃんか」
「でも、お前は本編で華々しく散ったぢゃん。しかも、雪の腕まで掴んで、あれ、シナリオになかったんだってなぁ。ふん!」
「でも、それなら、今回だって俺のエピソードがあってもいいぢゃないか」
「お前、あの話でどうやってゲームにすんの?雪奪還の為に、あのダイヤモンドのお山で古代と白兵戦か?内輪で?ばーか」
「く、くそう!」
「お前は俺と一緒でビジュアル的にも話つくるの苦しいんだよ…くぅぅ、自分で言ってて、情けねぇよ、ったくよー!」
「…君らは、まだいいよ」
「お、なんだよ、髭のおっさんいいのかよ、こんなとこで油売ってて」
「私は今回の一件で、自分の存在自体考え直している。側近中の側近だと思っていたのに。裁判にちらっと出ていたらしんだ」
「でも、親衛隊ぢゃねーんだろ、おっさんは。俺らと一緒、ビジュアル的に置いておきたくなかったんだよ、きっと。ひゃっはっはぁ(TT)。」
「そ、そんな、そんなレベルで考えてしまわれては、では、私は、あの副総統より」
「だって、はげてても”副総統”だもん、しょーがねぇーだろー」
「うわぁぁぁ(TT)」
「同じはげでも、キーリングとかいう方がいけてるよな」
「うん、それは言えてる。…なんだよ、意見があったぢゃん」
「…」
大江戸桃内
2001年07月20日(金) 19時32分03秒 公開
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■作者からのメッセージ
これも文庫よりの転載。ほんと天才ですね、子の人は(笑)(コメントBY長田)

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