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宇宙に抱かれて見る夢は・・・
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「宇宙には、まだまだ不思議な事があると言う事だな。」
山崎が、首を振りながらしみじみと言った。
「古代、ワープ準備できたぞ。」
それまで、話に加わらず黙っていた島が、古代に声を掛ける。
「よし!今度こそ、間違いなく、太陽系まで最終ワープだ。」
「おう!」
第1艦橋の面々が、古代の号令に、大きく答えた。
「ワープ!!」
島はレバーを引いた一瞬、歌声を聴いた気がした。
今回のワープは、いつもと違っていた。
あの身を捩られるような、胃が持ち上がるような、手足の在り処がわからなくなるような、そういう不快感がまったく無かった。ワープ酔いにかかる者は、一人もいない。誰もが、ワープの間中、幸せな夢を見ていた。
家族と一緒に、懐かしい我家で団欒を持つ夢、地球の緑の大地に寝転がり、穏やかな風に吹かれる夢、そして、二度と会う事のできない恋人と抱きあい語らいあう夢・・・。
ワープが終了し、太陽系にヤマトが姿を現した時、島は、そっと濡れた睫毛をぬぐうのだった。
* 1 そんな場所がヤマトにあるのでしょうか?無責任ですみません。
* 2 ヤマトの操縦の仕方は教えてもらってないので、適当です・・・汗!
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作者:
ちゅうちゅう
メール:nanntyattetyuu@yahoo.co.jp
投稿日:2010年08月10日(火) 18時47分27秒
BYTE数:22 KB (11367字)
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