主な登場人物悪友とわし。クラスで一番のスケベ「歩く生殖器」とあだなされる利根君。彼はキャラクターの割に字が達筆なので、清書及び題字担当。特技は無いが、大金持ちのおぼっちゃん高橋。会計を担当。そして、どうでもいいやつが数名いて、ブターシャが・・・いた。

 「続・宇宙戦艦ヤマトー愛のジェットストリームー」は、悪友を皮きりに利根、高橋、その他の間で輪読された。おぼっちゃんの高橋が質問する。「相原は男やのに、なんで島としたがるん?」…わしも、悪友も、彼のあまりにも無邪気な質問に凍りついた。だが、ブタ―シャは、「真実のは性を超えるのよ」とわかったようなことをのたまうのだった。沈黙する一同。「じゃ、イラストも私が担当するから」と勝手なことをいうブタ―シャ。わしは、このままではいけない!と思った。悪友は、「他に案は?」とまわりをみた。ブタ―シャは「なんなの?私の物語に文句でもあるっていうの!?」と気色ばんだ。鼻の穴の中から鼻毛がそよいでいた。わしも実は、腹案があったが、自信のなさからやや消極的になっていた。そんなとき・・・あまり目立たない山田君(上の枠には出てない生徒)がおずおずと手を挙げた。「おお、山田」と悪友は応じた。山田君は、普段はブラスバンド部だが、練習の休みの水曜日だけ、こちらの研究会に顔を出している。体は大きいが気の小さい男である。「おまえの案があるんやったら,聞かせてくれや」と悪友は促した。山田君は気遣わしげにブタ―シャをみた。ブタ―シャは言った。「さっさとしなさいよお」

 山田君はやはりカバンの中からごそごそとメモ用紙を取りだし、わしに渡した。わしが皆にわかるよう、ストーリーを朗読する。

さようなら宇宙戦艦ヤマトー愛と涙の戦士たちー

 タイトルをみた瞬間、わしはすべてを悟った。結末まで読めた。それが、決して超能力によるものではないことはこれからの彼のストーリー案で納得いただけるだろう。

 時に西暦2201年。地球は宇宙の脅威白色彗星を倒し、平和な日々を取り戻していた。そんなある日、宇宙の一角で新たな白色彗星が地球に向かって飛んでいる事が謎の女性からのメッセージで分かった。平和を取り戻し、退廃した地球には戦う気力も無く、その危機にまともに対処しようとしなかった。古代の腹違いの弟、古代進次(もちろん、古代進とうりふたつ)は、地球防衛軍内部にあってそういう状況を嘆くのだった。彼は、島をはじめ、ヤマト乗組員を糾合、反乱の汚名を帯びて、なぞのメッセージの発信源に向けて調査をしようという。そのために、真田志郎の弟、真田次郎はヤマト2号(・・・)を完成させていた。

・・・・(中略)・・・・・

 そう、デスラーはあれから、宇宙を漂流していたところをこの「新・白色彗星帝国」に救助され、その一員として、ヤマト2号に復讐を挑むのだ!!

・・・・(中略)・・・・

 次々と誘爆するヤマト2号艦内。そして、古代進次は、森由紀子(森ユキの親戚)の亡骸を抱いて艦長席に・・・。

・・・・(中略)・・・・

 西暦2202年・・・ヤマト2号は永遠の旅に旅立っていった・・・。

 読み終わるまでに、10分ぐらいかかった。読み終えたとき・・・皆、寝ていた。(つづく)

 今日はこれまで。次回こそ、「ヤマト3」の内容をめぐって、ブタ―シャVS亀吉の対決が!!アニメFCの歴史がまた、1ページ・・・。「無限に広がるファンクラブ6」にご期待ください!!

 

BGM:CROSSING:(C)98 Blue Noise Music


無限に広がるファンクラブ・目次へ