「卒業」
著:鯛 挿画:STATION.T.T.B.
構成・改題及び挿画:長田亀吉
まず、今作品の公開にあたり、原作者の鯛さま、そしてSTATION.T.T,B.さまのご理解・ご協力に感謝申し上げます。本当は、お二方にコメントをいただこうかとも思っておりましたが、お忙しいと思い、お願いを敢えてしませんでした。と、いうわけで、作品の中身を創っていない僕がコメントしておりますが、ご容赦願います。
元々、本作は「ヤマト文庫」の一コーナー「ジョージ藪の青春」の中に鯛さんが投稿いただいた小説です。あのコーナーは概ね、ギャグなんですが、その中で、この作品だけがシリアスと申しますか、こう真摯なんですね。しかし、かえって僕の心を捉えて離しませんでした。この作品をいつかきちんとした形にしたい、という気持ちになったのです。
幸い、原作者の鯛さんの了解を得ると同時に、Tさんのご協力も得ることが出来ました。僕の絵でずいぶん点数は下がったかもしれないけれど、ひとつの物語をきちんと伝えることはできたんじゃないか、と思っています。
藪という男は、女性ファンからは、徹底的に嫌われていますが、彼には彼なりの青春があって、そこに彼のせつない思いがあったとしたら、それは素敵なことだと思うんです。僕の中では、アナライザーは藪が作ったというのは公式の記録です。次回作「宇宙戦艦ヤマト零」にもこの点は反映したいと思っています。
それから・・・この作品を一周年記念作品としたのは、いろんな意味があります。この物語で大切にしているものを今後も大切にしていきたいということです。それがなにか?・・・皆までは申し上げません(笑)ヒントは最後のアナライザーの呟きです・・・。
今後ともM19981−KOBEをよろしくお願い申し上げます!!
1999年10月7日
艦長 長田亀吉
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