「ない」

 「はあ?」

 わしは、並んで立って、思わず聴き返していた。

 「あの店は10年前につぶれてたんだよ、忘れてたよぉ、あっはっはっは」

 そういえば・・・目の前には、戸締りをしたスナックがあるだけだ。

 こんな奥では商売が成り立たず、このスナックもつぶれたんだろう(汗)

 わしらは、存在しない「ふぐや」を探して、1時間近くも歩いていたのである。

 うう、このおっさんの記憶力は・・・ひたすら、「侮り難し」。

 ふぐ子が責めるような、いや、明かに責める目線でわしの背中を見つめている。

 わしには背中に目は無いが、なんか背中が熱い・・・。

 ゲンマ大戦か、君は!!・・・と、わしは心の中で、ツッコムのだった・・・。

 しかし、これはほんのはじまりに過ぎなかった(つづく?)

 おねいちゅわんのおケツをクリックすれば、MAINDECKに戻る(笑)