背中に突き刺さるふぐ子の視線。

 わしは振り向くのがこわかった(泣)

 この事態を突破するためには、ど、どうすれば!?

 こんなとき、わしはいつも心の中で沖田艦長に相談する。

 そう、沖田艦長は生きている。何よりもわしの胸の中に。

 もしかしたら、本編でも生きてたりして・・・と、いうツッコミはやめておこう(汗)

 わしの心の中の沖田艦長は、自信に満ちた表情でこう言った。

 「10時の方向に全速前進!!」

 言い終えた艦長は、すうっとレリーフの中に消えていく。

 ・・・「え?」

 わしは、心の中で聞き返した。

 何を意味不明のことをいきなりいいだすんや、と思った。

 しかし、わしにはすぐにその意味がわかった。

 そう、10時の方向には、もう一軒「ふぐ料理店」があったのだ!!

 わしの知っている店である。

 とりあえず、そこへ行って、ふぐ子の機嫌をとろう、ということか。

 わしは、「よかったら、僕の知ってる店にご案内しましょうか」と愛想たっぷりに部長に提案した。

 部長は「そうかねーーー、長田君の知ってる店かねーーーー」と安易に賛成した。

 わしは安堵して、ふぐ子の方を向く。

 ふぐ子の両眼がハ−ロックの決めのシーンのようにきらーーーんと光った(汗)