63.ガニメデ基地内廊下
作戦室からクモの子のように出てくる士官たち。
その中に如月もいる。
早い歩調で歩く如月。
後ろから、追かけてくる山南。
山南「如月さん!」
如月、無視してどんどん歩いていく。
山南、くーっという表情になって、走り出す。
走って、如月の前に通せんぼする。
如月、立ち止まって、むっとした表情で山南を見つめる。
ちょっと、ムッとして土方を睨む山南。
如月「なんなの?中尉」
山南「(哀しげに)友達を階級で呼ぶのか」
如月「(苦笑して)ここをどこだと思ってるの?」
山南「じゃあ、大尉。階級で呼ばなくて良い場所で、相談があるんだけど・・・いや、あるのですが」
如月「(再び苦笑して)わかった。20分だけだが、時間をつくろう」
山南「(わざとらしく固めの敬礼して)ありがとうございます!」