128.北京艦橋(つづき)

土方、静かに前方を見つめたまま、冷静に・・・

土方「駄目だ・・・現在位置を維持しろ。本艦は重力データの発信中である。位置も含めて暗号化している。動けばガニメデがデータを見失い、受け取り損ねる」

海江田「しかし、艦長!」

土方「(つぶやく)それに・・・ここは俺たちの海だ。逃げるな」

土方、じっと前方を凝視する。

PICTURE BY  がみらすです三郎