150.地上・郊外の道(昼間)

住宅地である。

が、日本とは土地事情もかなり違うので、広大な田園地帯を一本の道が通っているという風景。

その端にある歩道を作業服のまま、とぼとぼ歩いている沖田。

ポケットに手を突っ込み、下を向いて歩いている。

空を見上げる。

太陽が眩しい。

151.学校の校門前

フェンスが張ってある。

ぶらりとやってくる沖田。

騒がしい声がする。

あまり楽しげな声には聞こえない。

学校の中には入らずに、フェンス沿いに足早に歩く沖田。

声が明確になってくる。

少年たちの声だ。

「お前のとうちゃんがマジメに戦争してりゃ、ママは、死ななかったんだ!!」

沖田、はっとする。