54.宇宙空間
疾駆する流星群。
圧倒的な迫力である。
それが、パネルフレームにINして
55.ガミラス艦艦橋
天井スクリーンに映る流星群。
艦長用の指揮スペースはあるが、座席は収納されている。
シュムントは立ったまま、スクリーン上の流星群を見つめている。
副官のルーゲル(ふっくらした30代の男性という印象。)がハッチを開けて入ってくる。
シュムントに敬礼。
シュムント軽く答礼。
ルーゲル「全艦異常なし。速度も正常です」
シュムント「ご苦労」
ルーゲル「しかし、成功するでしょうか」
シュムント「ほう。恐いか」
ルーゲル「(率直な感じで)は、実は・・・。我艦隊は、遊星爆弾の放射線シールドに包まれています。サルどものレーダーには見えないはずです。しかし」
シュムント、微笑する。
ルーゲル、姿勢を正して
ルーゲル「申し訳ありません。この期に及んで弱音など・・・」
シュムント「(不敵に笑い)敵は必ずかかる。我々は待てば良い」
56.宇宙空間〜流星群の発する大気の渦の中
シュムントのガミラス艦が疾駆している。
PICTURE BY 榎本和泉