22.宇宙空間
数十個の遊星爆弾が群れを成して、宇宙をゆく!
23.別の宇宙空間
浮かぶ地球
24.市街地
街頭テレビに映るアナウンサー。
アナウンサー「大量の隕石の落下により地表は大変危険です。該当地域の皆さんは直ちに軍又は警察署の指示に従い、地下シェルターに避難願います!!」
ざわめく人々。
25.地下シェルター入り口
トンネルの入り口のようなところである。
(市街地によくある地下駐車場への車の進入口のイメージ)
混雑している。
拡声器を持った兵士「お荷物はお一人一個でお願いします。全員を収容できますので、順序良くお願いします」
と連呼している。
戦争からあまり時を経ていないため、人々はそう極端なパニックにも陥らない。
26.農村部
広大な田園地帯。
人々が列をつくっている。
その前方には、がけの一部を削り取った地下シェルターへの入り口がある。
その光景に重ねて
大統領の声「南半球への避難誘導はどうなっている?」
補佐官の声「混乱しています。しかし、進んでいます」
大統領の声「急げ」
27.空港ロビー
大混雑である。
28.地球統合政府大統領官邸(ホワイトハウス)大統領執務室内
デスクで、じっと考え込んでいる大統領。
ふいに机上端末の画面がオンになり、スーツ姿の男の姿が映る。
大統領「(画面に向かって)どうした?」
男「反統合政府連合が、組織の解体と統合政府への参加に内々ではありますが、合意しました」
大統領「(目をつぶって)わかってくれたか」
男「正式調印の準備にかかります」
大統領「調印は事務的に処理してくれ。セレモニーをやっている暇はない。小惑星帯に集結していた彼らの艦隊を木星ガニメデに向け移動し、一切の艦艇の引き渡しをするよう伝えろ。兵員については、統合軍司令官に一任する」
男「はっ!」
やがて、窓に自動シャッターが下りる。
29.大統領官邸近辺
大統領官邸がシェルターに覆われ、やがて、地下に格納されていく(サンダーバード的ギミック)。