ブルーレイで鑑賞。
発色や細かいところの映像がDVDとは大幅に違い、絵的には見る価値がある。
ブルーレイ買うくらいだから映画そのものとしても結構気に入っている作品である。
シャアとアムロが雌雄をかけて決戦というシチュエーション、二人ともそれなりに老けたところにまた味があり、時の経過と共にかなり魅力的な人物になっているカムランとか、群像劇としても面白い。
ただ、見るたびに思うのが、本作のヒロイン、クエスの行動やせりふが、「ニュータイプということを割り引いても」意味不明である。
いわゆる「空気を読めない」ようなキャラクターが何故に「人の気持ちを察する」ニュータイプになるのだろうか。
ブライトノアのご子息についても同様で、二人ともかなり安易に知人の命を奪おうとする。こういう人物には感情移入できない。オールドタイプ以前の問題なんではないか、と。
この映画を見る価値のあるものにしているのは、重厚な音楽と戦闘シーンの映像である。
その直前のシーンに「あれ?」と思っても、かっこいい音楽にのってガンダムやサザビーが駆けるのを観ると「ちくしょー、かっこいいじゃないか」と思う。
要するにそれを観たくて観てるんだなと自覚した。
それだけでも、この映画が好きなのである。