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亡国のイージス トピック削除
投稿日 2005/12/23 (金) 22:14 投稿者 長田亀吉

亡国のイージス 亡国のイージス プレミアム・エディション亡国のイージス コレクターズBOX 日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞・大藪春彦賞の3賞を制覇した福井晴敏の人気小説を総製作費12億円で映画化。監督は『この世の外へ クラブ進駐軍』の阪本順治。出演は『半落ち』の寺尾聰、『ラスト サムライ』の真田広之、『海猫』の佐藤浩市。防衛庁、海上自衛隊、航空自衛隊の協力を得て実現した本物のイージス艦や実物大のオープンセットを建造しての映像は圧倒的なリアリティと迫力を持つ。

ストーリー: 国家に反旗をひるがえしたイージス艦副長・宮津二佐(寺尾聰)は、全ミサイルの照準を東京首都圏内にあわせる。国家への復讐(ふくしゅう)に燃える宮津から艦を取り戻すために、先任伍長・仙石(真田広之)は、過酷な闘いに挑むが……。
(FLiX)

製作年度 2005年
製作国・地域 日本
上映時間 127分
監督 阪本順治
製作総指揮 −
原作 福井晴敏
脚本 長谷川康夫 、飯田健三郎
音楽 トレヴァー・ジョーンズ
出演 真田広之 、寺尾聰 、佐藤浩市 、中井貴一 、勝地涼
(Yahoo!Movieより転載)
 

 

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小説を読んでから観ると理解できる映画 削除
投稿日 2005/12/23 (金) 22:35 投稿者 長田亀吉

結局、映画館では観られず、DVDで鑑賞しました。
ローレライと違って原作を読んでからの鑑賞になります。
キャラクターに自分なりのイメージをもって映画を観てしまうので、キャストや芝居、演出に「?」という部分も多々ありました。
また、原作と設定そのものが大きく変わってしまっている部分もあり、原作を読んだ者としてはそれにも違和感がありました。
ただ、原作を読んでから入った者として有利だったのは映画では省略されている部分を補完しながら鑑賞できた点です。
そういう意味で映画を楽しむ見られたのは幸いでした。逆に小説では今ひとつイメージが沸かなかった部分が映像によって明確化されたりして、そういう点も楽しめました。
護衛艦や戦闘機の映像は美しいですしね。これは戦争をどうこう云う話とは別の観点で。

と、いうわけで、映画としての出来がどうだったかというと多分、阪本監督の割には今ひとつだったんじゃないか、と思います。映画単独でこの作品の描こうというテーマを描き切っていないからです。ちなみにこの作品のテーマが「亡国」云々とはちっとも思っていません。この作品のテーマは親子の絆の喪失、再生ではないか、と思っています。小説も含めて「亡国のイージス」論文には実はそれほどのインパクトも中身の濃さもないと思います。
で、その親子の絆の描写なんですが、それは宮津(寺尾幌)、如月それぞれの背景となるストーリーをきちっと押さえていかないとどうしようもないわけで、映画版の方は時間の関係もあるのでしょう、まったくそれが欠けている、だから、ラスト近くのシーンも観客には意味不明になる、と思います。
ヨンファ(中井)の妹とのシーンも小説版を読んで初めて理解できる感じ。さらにストーリーの清涼剤ともいえる仙石と如月の友情も仙石の寂しいプライベートを描かねば分かりにくい。
小説版の方は、そこら辺がきちっと描けていて、自分より年少の作家さんでもすごい人がいるんだなあと思ったのですが、映画版はその点が尺の都合で仕方ないといえばそうなんですが、残念です。
もうひとついえば、専門用語がほとんど説明されずにストーリーが展開するのも不親切でした。「へのこですとらくしょん」「ぐそー」「だいす」・・・こんなの小説読んでないと分かりませんよ(笑)。もちろん後で説明シーンはありましたが、それじゃ遅いし、小説を熟読してる客ばかりじゃないんだから、用語を変更してでも分かりやすくするべきではなかったのかと。
特撮とかしょぼくてもいいから、NHKのスペシャルドラマで数回分にわけてやるとかが良かったかもしれませんね。

さんざん云ってしまったのですが、よいところも指摘したいとおもいます。
真田広之さんの仙石、小説版とイメージ違うなあとキャスト聞いたときは思ってたんです。西田敏行、あるいはそれが年齢的に難しいとしてもそういうタイプの人がやるべきなんじゃないか、と。でも、実際に映画で真田仙石を見させてもらって、「うまいなあ」と。体型とかルックスは若干小説のイメージと違う気もするけれど、中年の熱血漢を熱く演じておられて好感を持ちました。ダイスの佐藤浩市も新撰組!以来観たのですがいい演技してますね^^。岸辺一徳も素晴らしい。

以上、総括すると小説を読んでから観ると理解できる映画、と申し上げておきます。

 
 
愚装? 削除
投稿日 2006/05/27 (土) 11:23 投稿者 天界の紳士

WOWOWで放送されたのを録画しておいて,先日じっくり鑑賞しました。
原作小説は未読なので,幸か不幸か純粋に1本の映画として観られました。
「自衛官が主役のアクション映画」として観れば,けっこう面白かったです。
制服のカラーをグループごとに色分けしたのも,リアリティはどうか知りませんが,分かりやすくて良かったです。
亡国の論文は,映画で見る限り「事件の発端」として以上の意味がなく,机上の空論のように思えました。
もしかしたら原作者はこの作品で現代日本の問題点を訴えたかったのかもしれませんが。
物語の前半は「謎の陰謀をめぐるサスペンス」,後半は「閉鎖空間でたった二人で敵集団に挑む戦い」に焦点をしぼった見せ方になってますね。
専門用語や人間関係はあくまで背景のものとして,必要最小限の説明におさえられたのだと思います。
確かに最初に観たときは意味不明な部分が多くて,不親切な映画ではあります。
しかし2回目に観たときには,だいたいのことは分かりました。
その点,観客の読解力や想像力が試されているように感じます。
詳細な設定を作りながら敢えて説明を避けて暗示するに留めるという手法も,個人的にはけっこう好きです。
ただし「グソー」なる名称が英語なのか漢字なのかどんな意味合いなのか最後まで分かりませんでした。
一瞬でも画面に文字を表示してくれれば良かったんですがね。
最後は勧善懲悪のドラマとして(亡国云々で考え込むことも無く)爽やかに観終えることができました。

 
 
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