gaucheさんに触発されて(?)もう一度DVDを鑑賞。
オチとか印象に残るシーンいくつかを除いて殆ど忘れていたこともあり、結構新鮮に鑑賞できた。
実は長めで142分あるが、一気に最後まで見通させる力のある映画だ。
全編エンターテイメントに徹した大娯楽映画といえよう。
特に武田信玄の軍勢と自衛隊が戦闘するシーンは白眉で、観客の「みたいもの」を惜しみなく見せてくれる。
そして、その上で、当時の「現代」が得たもの、失ったものを描いてみせる。
どちらがいいとも結論を出さず、観客に委ねるところもいい。
ちなみに、僕は、息苦しくても「現代」の方がいい。日常的に命の危険が伴う「自由」は要らない。
千葉真一演じる伊庭さんに撃たれそうだが(笑)。
そして、劇中の自衛隊が帰還を目指した昭和50年代から概ね30年が経過した。
あの頃が戦後30年前後だから、そこから30年経った未来が今、平成の世である。
皆が皆、巨人大砲玉子焼と何かを信じていられた時代が過ぎ去り、新たな価値観や生き方を探求する時代が来た。
それが50年代だったと僕は思う。
しかし、それにしても、自衛隊はよくタイムスリップしますね(笑)