Cinema Deck

■映画の思い出・感想などをつぶやいていってください・・・


新着順に表示〕〔このトピックに投稿〕〔新しいトピック〕〔トピック一覧に戻る〕〔M19981-KOBEへ

戦国自衛隊 トピック削除
投稿日 2006/07/16 (日) 09:30 投稿者 gauche

角川映画、1979年作品


あらすじ:
演習地に到着した自衛隊員たちの眼前で、突如世界は暗転し、四百年の過去に置き去りにしたはずの戦国時代が現出する。
頼れるものはおのれと、身に帯びたわずかな近代兵器のみ。隊員二十名の運命や如何。
 

 

投稿順 1件 -> 2件 / 全投稿 2件中 [ ←前|次→ ]
ただ生き延びるために、そして… 削除
投稿日 2006/07/16 (日) 09:33 投稿者 gauche

「タイムスリップもの」の超有名作ですが、ジャンルのことは忘れていいと思います。というのは、それから連想される歴史改変の可能性、あるいはその可否といったミステリ的な展開は、本作にはまるで存在せず、タイムスリップはただ舞台づくりのための道具に過ぎないからです。
主題は根無し草となってしまった状況で、各人各様の形を取って現れる「もがき」そのものです。小理屈が全くない筋書きには、一種の”潔さ”を感じずにいられません。


戦車はなんと74式でさえなく61式、爆発等の効果は貧弱、高々と掲げた首級はマネキンらしさばっちりと、突っ込みどころには事欠きません。しかしそれ以上に、役者さんの演技の熱さ(と、逃れられない状況が醸し出す空しさ)が、多くを語っています。
冷静さを保ちながらも戦いの狂気に目覚めていく者、血に酔いつつ酔い切れない者、虚無感から悪行三昧に耽る者、残してきた恋人への未練を捨てられない者、祖先の時代に骨を埋めることを選んだ者… 皆それぞれに少しずつ、共感できる面を持っていて「自分ならどうするか?」と、ちょっと考えさせられるのではないでしょうか。
それこそが「客をお話に引き込む」ということであり、娯楽の真髄ではないかとも思うのです。

そんなわけで、ラストシーンの後で「…で、結局、歴史の流れはどうなったんスか」と思われるかもしれませんが、これはそういう映画ではありません。
歴史なんて、おのれひとり生き延びるのに必死なだけの個人に問えるわけはないのですから。


最後にひとこと。長髪にメガネの隊員に、ものすごく時代を感じるのは私だけでしょうか(笑)

 
 
僕の選択 削除
投稿日 2006/08/02 (水) 23:47 投稿者 長田亀吉

gaucheさんに触発されて(?)もう一度DVDを鑑賞。
オチとか印象に残るシーンいくつかを除いて殆ど忘れていたこともあり、結構新鮮に鑑賞できた。
実は長めで142分あるが、一気に最後まで見通させる力のある映画だ。
全編エンターテイメントに徹した大娯楽映画といえよう。
特に武田信玄の軍勢と自衛隊が戦闘するシーンは白眉で、観客の「みたいもの」を惜しみなく見せてくれる。
そして、その上で、当時の「現代」が得たもの、失ったものを描いてみせる。
どちらがいいとも結論を出さず、観客に委ねるところもいい。
ちなみに、僕は、息苦しくても「現代」の方がいい。日常的に命の危険が伴う「自由」は要らない。
千葉真一演じる伊庭さんに撃たれそうだが(笑)。

そして、劇中の自衛隊が帰還を目指した昭和50年代から概ね30年が経過した。
あの頃が戦後30年前後だから、そこから30年経った未来が今、平成の世である。
皆が皆、巨人大砲玉子焼と何かを信じていられた時代が過ぎ去り、新たな価値観や生き方を探求する時代が来た。
それが50年代だったと僕は思う。

しかし、それにしても、自衛隊はよくタイムスリップしますね(笑)

 
 
投稿順 1件 -> 2件 / 全投稿 2件中 [ ←前|次→ ]
 
このトピックに投稿
 
投稿者 
メール 
 タイトル 
コメント  改行有効 改行無効 図表モード アドレスを自動リンク
検索キー  半角スペースで区切る
リンク 
 
 個人情報を保存  削除キー