Cinema Deck

■映画の思い出・感想などをつぶやいていってください・・・


投稿順に表示〕〔このトピックに投稿〕〔新しいトピック〕〔トピック一覧に戻る〕〔M19981-KOBEへ

パール・ハーバー トピック削除
投稿日 2007/02/17 (土) 21:36 投稿者 長田亀吉

パール・ハーバー「アルマゲドン」のジェリー・ブラッカイマー製作、マイケル・ベイ監督コンビが描いた戦争映画。1941年。兄弟のように固い絆で結ばれた若者レイフとダニー。レイフは恋人イヴリンをダニーに託し、ヨーロッパの戦地へと向かう。やがて、軍からハワイ転属命令を受けたダニーとイヴリンのもとにレイフ戦死の報が届く。二人は互いの心の傷を癒すべく支えあい、いつしか結ばれる。しかし、戦況が逼迫し始めた12月6日、イヴリンの目の前に死んだはずのレイフが現われた……。

製作年度 2001年
上映時間 183分
監督 マイケル・ベイ
出演 ベン・アフレック 、ジョシュ・ハートネット 、ケイト・ベッキンセイル 、ウィリアム・リー・スコット 、グレッグ・ゾーラ 、ユエン・ブレムナー (Yahoo!映画より転載)
 

 

新着順 1件 -> 1件 / 全投稿 1件中 [ ←前|次→ ]
良識は無いのか? 削除
投稿日 2007/02/17 (土) 21:37 投稿者 長田亀吉

183分。長い映画だ。構成は、まず、真珠湾攻撃前の日常の描写、次に当日の状況。最後に米軍による東京爆撃と続く。
観ていて、退屈はしない。恋愛ドラマにアクションと場は繋いでくれる。しかし…余りにも納得の行かない描写が多い。
それは日本が卑怯者扱いされているからではない。正義というのは立場によって変わるし、アメリカから見たら日本がそう見えるのも分からないではない。
納得できない第一の点は、本作の大きな要素である恋愛物語である。ヨーロッパで戦死したと思われた恋人。その恋人の親友だった男性と新しい恋に落ちるところまでは「そういうこともあるだろう」と付いていけた。しかし、戦死した元カレが実は生きていたことが分かり、さらに後の戦闘で、元カレだけが生き残ったら、その彼とよりを戻す。ここらへんでどうも感情移入が出来なくなった。美人の女優さんなのだが。
もう一つ納得できないのは、おそらくドラマの決着として、アメリカが日本に復讐を果たすシーンを入れようとしたのだろうが、東京爆撃のシーンである。
まるでスポーツで得点を入れた後のようにガッツポーズする若者たちの描写には、唖然とした。まるでスター・ウォーズだ。いや、スターウォーズにはまだ戦場で命を落とすかもしれない、という緊迫感が画面から感じられる。この映画には微塵もそれを感じない。同じ女性を好きになった主人公の男性二人のうちどちらかが死んで丸く収まるんだろうなあという予定調和しかそこにはない。まあ、それでもアメリカの人がそれでスカッとするなら、映画としては成立していると思うのだが、パールハーバー攻撃のシーンでアクションを思い切り観た後なので、正直なところ、どんな凄いアクションがきてももう食傷気味なのだ。そして実際にパールハーバーの一連のシーンを超えるインパクトのあるシーンはもう出てこない。起承転結+結という感じになってしまい、「え、映画まだやるの?」と感じてしまった。
納得出来ない第三の点は、肝腎のパールハーバー爆撃シーンである。個々に観れば、CG、特撮、頑張っていると思う。しかし、つくりものっぽさが抜けない。海に死体が浮いているシーンも残酷さより、CGっぽさの方が目に付いてしまう。どうしても比べてしまうが、過去の「トラ・トラ・トラ」の方が重みのあるシーンが観られたような気がする。
長時間の構成、CGシーンを観ているとスタッフは「カタルシスのある『タイタニック』」を作ろうとしたのかな、と感じる。
180分それほど退屈せずに観られたということはハリウッド映画的には成功といえるのかもしれない。
しかし、この題材が架空のSFではなく、実際の題材を使っているだけに、180分を駆け抜ける軽さを作品に与えていいものかどうか、立場がどう変わっても判断できる良識が製作陣にあってしかるべきではないか、と思う。
日本が卑怯者と思いたければ思えばいいが、真剣にやって欲しい。

 
 
新着順 1件 -> 1件 / 全投稿 1件中 [ ←前|次→ ]
 
このトピックに投稿
 
投稿者 
メール 
 タイトル 
コメント  改行有効 改行無効 図表モード アドレスを自動リンク
検索キー  半角スペースで区切る
リンク 
 
 個人情報を保存  削除キー