結論から言うと、私はかなり満足できる作品だったと思います。
エヴァを知らない人から見るとよくわからない話でしょうが、旧作のストーリーや展開を知った上でこれを見ると楽しめる。
むしろ、オリジナルとどう違うかを楽しむ作品だと思いました。
以下、ネタバレしない程度に細かい点を紹介したいと思います。
まず絵のクオリティは非常に高いです。
特にシンジは別人のようにさえ見えます。(かなり男前に、笑)
背景も非常に丁寧に書かれており、製作者の職人技を見せてもらいました。
ただメカについては、個人的にはところどころ気になるところがありました。
というのも、エヴァのケージの拘束具やビルの動くところの動きかCGゆえに滑らか過ぎて、
その巨大感や重厚感が若干損なわれてしまった気がします。
その逆に、実在するメカは詳細にCGで描かれていました。
私が見た限り、イージス艦の艦首にある主砲やP3C哨戒機、JR貨物の機関車が作品中に描かれていました。
ストーリーについて。前半は大概一緒でした。
時間尺の関係か、個人的にはもう少し映画の時間を長くしても
いくらか入れてもらいたいシーンもありました。(それでも綺麗にまとまっていますが)
しかし後半はかなり事情が異なってきます。
本来まだ登場するはずのないキャラやシーンなど、時系列も変わっており、
またこれが伏線となっていて今後の展開を期待させるものでした。
特に本作品の最大の山場、ヤシマ作戦は緊張感を持って手に汗握りながら見ていました。
さきほどはCGについて批判的なコメントを書きましたが、ラミエルとヤシマ作戦のシーンはまさにCGの恩恵なしにできないものだったと思います。
しかし一番興奮したのは映画の一番最後です。
艦長もBARDECKの方で書かれていますが、最後まで見ておかないとこの作品を見たことにはならないでしょう(笑)
エヴァが好きな方はぜひ映画館でどうぞ。