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戦場に咲く花 トピック削除
投稿日 2011/03/05 (土) 01:03 投稿者 たぬ子

2003年、日中戦争を舞台にした日中合作映画。ジャン・チンミン監督。

エリートの傷痍軍人・菊地中尉(緒形直人)が、満州の辺鄙な駅へ、療養生活を送るために赴任する。
馬術でオリンピックに出場するなど、国民的英雄であった菊地だが、半年後、死体となって発見された。
憲兵隊長(平田満)らが派遣され、一方的な取調べが行われる。
容疑者は、4人の中国人(駅長とその妻、孤児の少年と作業員)。彼ら全員に、殺害の動機があった。
果たして菊地の死の真相は…?というサスペンス。

http://blog.goo.ne.jp/tanu-ko
 

 

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中国から見た日中戦争 削除
投稿日 2011/03/05 (土) 01:10 投稿者 たぬ子

『SBヤマト』で興味を持った、緒形直人の作品をいくつか見た中で、特に気に入った1本を投稿します。

「中国人から見た日中戦争」の視点で語られるので、日本軍は基本的に高飛車で嫌な奴です。日本人にキツいのはまずこの辺でしょうか。
菊地中尉も、中国人に対して暴君のように振舞うのですが、本来はひまわりを愛し、中国人にも頭を下げたり、笑いかけることのできる、人間的な男として描かれています。
脚に負った傷のため前線に出られず、また英雄という体面上おいそれと帰国することもできず、ただ一人辺鄙な場所で孤立する中で、鬱屈した感情で暴れ、「俺は鬼子だ」と自虐的に喚く、複雑で繊細なキャラクターを、緒形直人が名演技で見せてくれます。

美しい映像で、戦争における青年の苦悩と、中国の名もなき人々の誇りが、格調高く描かれます。
原題(SUN FLOWER)でもある、ひまわりの鮮やかな色彩が印象に残ります。

中国側キャストも一人ひとり存在感があり、ドラマに深みを持たせていました。真相が明らかになった時の駅長の台詞が印象深いです。
中国映画はどうしても「日本=悪」となりがちですが、本作は日本・中国両方の人物を丁寧に掘り下げることで説得力を出すことに成功した、反戦映画の佳作だと思います。

http://blog.goo.ne.jp/tanu-ko

 
 
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