たまたまTVつけた時に映ってたのでそのまま視聴。
古い作品でもあるし、どうなのかなと思いながら見たけど、予想外に面白かったです。
描写ひとつひとつが具体的かつ詩的。
ヨットで太平洋を渡って大阪からサンフランシスコまで。
飛行機で行けるといえば行けますが、人間にとって地球は広い場所なのだということを再認識しました。
一人で海を渡る準備段階の描写、ひとつひとつのものを選び、何を持って行き、何を持って行かないかという選択。
ヨットの中での食生活、歯磨き、水の使い方。
最初は元気でも徐々に襲ってくる不安との戦い。
ラジオ。
ひとりぼっちの航海ではありますが、さまざまな出会いもあり、ドラマとして退屈はしませんでした。
終わり方もだらだらしてなくて、潔く、印象に残ります。
達成後の描写も面白かった。家族の感想が父、母、妹とバラバラなこととか。
しかし、今さらですが、石原裕次郎って、若い頃から輝いていたんですねえ!
私は、「太陽にほえろ!」あたりから知ったクチなのでこの映画の石原裕次郎は新鮮でした。
原作にあたる本も読んでみたいと思います。