期待しながらの時間というのはすぐに過ぎるものである。

 ふぐを食う・・・それを期待しての1時間

 そう、1時間は短かった(−−)。

 「そんでもって、ここを曲がるんだよ」

 そうかね部長が笑顔でわしらを導く。

 「今度こそ、いよいよですか!」

 わしは愛想一杯の表情で、部長に語りかけた。

 部長は「いやいや、あははは」と上機嫌だ。

 わしらはいそいそと、夜の街を行く。

 そして、部長の足がぴたりととまった。

 部長は・・・